ジャングリアの“金で買う冒険”ーープレミアムパス商法の欺瞞 「追加2万円払わなきゃ、何も体験できませんけど?」【林直人】
◾️二極化する体験価値:「上客」と「雑客」の分断構造
この仕組みの恐ろしさは、体験の格差を金で買わせる点にある。
パス購入者はストレスフリーで人気施設を堪能。
一方、一般入場者は「3時間並んで乗れない」リスクを常に背負う。
つまりジャングリアは、「階層社会」を園内に再現しているのだ。
しかもこれは偶然ではない。
パークのアトラクション処理能力がそもそも来場者数に対して壊滅的に不足しており、混雑と絶望を意図的に演出している。
◾️プレミアムパスとは“欠陥経営の松葉杖”
本来のテーマパークにおける優先パスとは、満足度を「より高く」するための付加価値のはず。
だがジャングリアでは、「最低限の体験」を得るための必要経費として扱われている。
これはつまり、パークの運営そのものが破綻しており、プレミアムパスという金融的な松葉杖によって無理やり支えられていることを意味する。
その存在自体が、ジャングリアの“健全さゼロ”を告発している証拠なのだ。